目の下のたるみを気にされている患者様は
非常に多く、よくご相談いただきます。
ここがたるんでいると、
老けて見えてしまったり、
疲れているようにみえてしまいます。
下記患者様も目元内側のたるみ、
特に左(向かって右)のたるみが目立つ
ということで、気にされていました。
しかし、この目元の施術は
いくつか注意が必要です。
一つは、
目の周りの皮膚というのは非常に薄く、
皮膚の下にある筋肉(眼輪筋)もとても薄いため、
ヒアルロン酸を注入する深さが浅すぎたり、
少しでも多く入れすぎてしまうと、
凹凸が目立ってしまいます。
しかし一方で、あまりに少量だったり、深く打つと、
効果が出にくくなってしまいます。
上記から、繊細な作業が求められる部位です。
では深めにある程度多めに打てばいいのでは?
と思われますが、ここでもう一つの大きな問題があります。
以前のブログでもヒアルロン酸のリスクについて
お話していますが(→こちら)、
ヒアルロン酸の施術において最も大きな合併症は
“血管(特に動脈)閉塞”です。
ヒアルロン酸が血管内に入ったり、血管を圧迫して、
血流を邪魔してしまうと、
動脈の場合は組織に酸素や栄養を送ることができず、
その閉塞部から先の組織は壊死してしまいます。
動脈は様々な部位で分岐したり合流して繋がっているので、
目元内側にヒアルロン酸を打つことで、
物を見る“視神経”を支配している動脈の血流が
阻害されることもありえます。
ヒアルロン酸によって視神経が壊死してしまい、
失明に至ってしまった事例は、
ごく少数ではありますが、
日本でも報告があります。
目元内側はそのリスクが高い部位ですので、
そこに多めにヒアルロン酸を注入するというのは、
非常にリスキーなのです。
では、どうするのか…?
ということで、上記のリスクを限りなく低くするため、
“鈍針カニューレ”というものを用います(下記)。
先が丸いため、血管内に針先が入ってしまうリスクを
かなり下げることができます。
この針先では皮膚に刺すことができないため、
最初だけ、別の針で小さな穴を開けて、
そこからカニューレを入れていきます。
左右の目元にボリフト1ml/本を1本使用しました。
カニューレによる注入でもまだ少し凹みが残る場合は、
極々少量を、慎重に鋭針で浅く注入します。
かなり左右差は改善したと思います^^
まだクマや影のように見えるのは、
皮下の眼輪筋が透けて暗く見えていること、
ADMと呼ばれる後天性(生まれつきではないということ)
のアザがあることが考えられます。
ヒアルロン酸は凹凸やたるみをなくして
影を消すことはできますが、
上記理由がある以上は、ヒアルロン酸だけで外見上完全に
クマをなくすのは難しく、
さらなる改善を目指すのであれば、
レーザー(アザ・シミとり)やPRP療法(皮膚に張り・厚みを出す)
なども併用する必要があるかと思います。
正しい知識(顔の解剖や起こりうる合併症)と、
正しい技術(部位によっては鈍針などの使い分け)を
習得し、できる限りリスクを軽減するということは、
患者様にとっても、施術者にとっても非常に重要なことです。
院長 土亀未知
※ボトックス・ヒアルロン酸注入のリスクは(→こちら)
施術料金(すべて税抜き)
現在、ボトックスは
〈下記が50000円〉
・眉間、額、目尻のシワセット
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当院で初めてボトックスをされる方で、モニター(症例掲載)のご了承をいただける方が対象です。
モニター価格:50000円→30000円、100000円→60000円となります^^
現在、ヒアルロン酸は
〈下記が52000円/本〉
ジュビダームウルトラ(0.8cc)、ジュビダームウルトラプラス(0.8cc)
〈下記が139000円/本〉
ジュビダームボリューマ(1.0cc、麻酔入り)、ジュビダームボリフト(1.0cc、麻酔入り)
※上記ヒアルロン酸について、詳しくは(→こちらをクリック)
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モニター(症例掲載)のご了承をいただける方で、ジュビダームボリューマとジュビダームボリフトが対象です。
【1本目:96000円 → 2本目:76000円 → 3本目:56000円 → 以降何本でも56000円】
ボリュームディスカウントは再診時まで有効です^^
※例えば、施術当日、3本であれば(96000円+76000円+56000円)となり、
再診時に1本追加のご希望があれば、56000円/本で追加ができます。
もしそのまた1年後に2本の注入のご希望があれば、
また1本目からのボリュームディスカウントとなり、
(96000円+76000円)となります。