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院長の症例ブログ

2018/05/19

ほうれい線を治療するために、ほうれい線“じゃない”所に注入する。

こんにちは^^

 

今回の症例は、

ほうれい線が気になって受診された患者様です。

 

 

これまでのヒアルロン酸注入では、

ほうれい線がお悩みの方が来られた場合、

“ほうれい線のみにヒアルロン酸を注入して、

シワをなるべく目立たなくして終わり”

という方法が主流でした。

 

しかし最近では、ほうれい線のでき方、

つまり老化のメカニズムに着目した注入方法が

主流になってきています。

 

そもそもなぜほうれい線が形成されるのか。

それには大きく分けて、2つの要因があります。

 

 

①加齢とともに重力に抗えなくなり、

上から皮膚や筋肉、脂肪等の組織が下方へ移動してくる。

 

②ほうれい線に一致した部分に、

皮膚と頭蓋骨をつなぐ硬い靭帯が存在している。

 

 

下図を御覧ください。

 

①と②により、

上から組織が落ちてきた際に、

固定された靭帯部分でたわみができて

ほうれい線やマリオネットラインを形成します。

 

ということは、逆に、

この要因を打ち消すように注入することで

より自然に、より効果的に、

ほうれい線を浅くすることが出来るということです。

 

そこで、

 

1.上からたるんできた組織を持ち上げる。

2.その上でシワが目立つようならほうれい線上に直接注入する。

 

という方法を取ります。

 

緑の部分がヒアルロン酸の注入箇所です。

 

両頬骨外側直上に注入することで、

外側上方への引き上げを図っています。

 

そうすることで、

顔全体のたるみを取り除きつつ、

悩みであったほうれい線を浅くすることが出来ます。

比較写真です。

 

ほうれい線が浅くなっているのは当然ですが、

頬の位置が高くなり、

口角のたるみも自然に目立ちにくくなっているのが

お分かり頂けると思います^^

顎のラインもスッキリしています。

(真横のお写真が分かりやすいです^^)

 

それともう一つ!

 

下を向いてもらったときの施術前後のお写真をみて下さい。

施術前は、下を向くことでほうれい線が強調されていたのに対し、

施術後は頬が高く保たれ、ほうれい線は浅いままです。

 

ヒアルロン酸を注入することで

組織を引き上げ、支えることが出来ている証拠です^^

 

上記理由から、最近ではほうれい線がお悩みの方に、

ほうれい線だけ入れるということはかなり少なくなりました。

もちろん予算の問題や、ほうれい線だけの注入を強く望まれる方には、

上記について十分ご説明させてもらった上で、

ほうれい線などのお悩みの部分にだけ注入することもあります。

 

いちばん大切なのは、施術後に患者様にご満足いただくことで、

こちらのエゴや知識を押し付けることではありません。

 

そういった意味でもやはり、

施術をする側である医師と、

施術を受ける側の患者様のイメージを一致させ、

お互いの思いの理解を深めることが重要ですね。

 

 

 

院長 土亀未知