子供を育ててみると、最近本当に
便利な物が増えてきているなと感じます。
便利な食具、便利な寝かしつけグッズ、
挙げるとキリがありません。
特に最近は簡単に装着できる抱っこ紐で
抱っこをされる方が増えてきています。
おんぶが減っているからか、
股関節が開きにくい赤ちゃんが
増えているというデータがあります
ですが、日本人は800年もの間
『1本の紐でするおんぶ』を伝えてきました。
これは世界で唯一の育児法です。
私も初めは慣れるのに苦労しましたが、
1枚の大きな布で巻く昔ながらのおんぶを
生後4ヶ月から実践してみました。
「背中で呼吸を感じる」
というのはまさにこのことだ!と、
感動したのを覚えています。
背中に密着し、子供がずしんと
重くなる瞬間「今眠ったなぁ…」
と感じることができたり、
大人とおなじ目線で景色が見えて
色んな言葉を聞くことができます
便利な物は子育てグッズに限りません。
AIを活用するのが当たり前になり、
時短や人件費削減など
メリットもたくさんあると思います。
ただ、便利さと引き換えに失うものも
おおいにあると思います。
人間における「便利さ」は不便さへの
工夫の結果だと思っていました。
ですが欲求を満たそう満たそうと思って
工夫すればするほど、その欲求の器も深くなり、
本来、あれば適度に心地よいと思うものさえも
消えていく恐れがあるのではないかと思います。
これから生きていく中で、
便利なものに感謝しながらも、自分なりに考え、
正しい選択をして過ごして参ります
看護師 清水めぐみ