人間は生きていくために
呼吸をしています。
そのためには酸素が必要です。
これは学生時代の
理科の授業でも学ぶ
不変の事実。
実際、空気中には
21%程の酸素が含まれて
いるため、私たちは
呼吸をしながら生活が
出来ています。
しかしながら
微生物の中には
この酸素を必要としない
ものも存在します。
最近よく耳にする
腸内細菌もそのひとつですが、
肌に身近なものとしては
「アクネ菌」
(Propionibactedium acnes)
も同じ仲間。
この特徴から
『嫌気性菌』と呼ばれます。
肌の常在菌として
普段は悪さしない
アクネ菌ですが、
角栓などで出入口が塞がり
脂肪の多い毛穴は
絶好の環境となり
過酸化脂質を増やして
炎症を起こします。
ですがこのアクネ菌、
実は誰の肌にも存在する
常在菌。
そのためアクネ菌そのものを
全て除去することは
現実的で無く、
逆に常在菌が存在することで
整うpHバランスもあります。
ニキビ予防を考えるなら
アクネ菌退治ではなく
アクネ菌の好む環境を
作らないこと。
それは乾燥予防であったり
食事や睡眠時間を気にかけることで
あったり、
ホルモンバランスを意識する
ことであったりと
必ず「どこかで聞いた」こと、
または「毎日できる」ことから
ではないでしょうか。
“アクネ菌の活躍”を肌の上に
見つけてしまったら
何気なく過ごす毎日を振り返る
サインです。
看護師 厚谷裕子
