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院長の症例ブログ

2018/06/09

医療法改正に伴う、広告規制について。

では前回の続きです^^

 

と、いきたいところなのですが、

 

今回は、、、

突然なのですが、

6月1日より医療法が改正され

“虚偽又は誇大等の不適切な内容を禁止する広告規制”により、

術前・術後写真だけの掲載は規制対象となりました。

そのため、写真や治療の詳細だけでなく、

治療に伴うリスクや治療費用の明示が必要になります。

 

悪徳な美容クリニックなどを対象にした規制なのですが、

当然すべての医療機関が対象となりますので、

当ブログも上記について記載していこうと思います。

 

ブログ初回(→こちら)でお話したとおり、

元々当ブログは皆様に、

美容医療についての医療者と患者様の

情報・知識格差を少しでも無くすことを目的としているため、

とくに大きな影響があるわけではないのですが(^_^;)

 

とはいえ、毎回載せていくと読み手の方にも鬱陶しいと思いますので、

リスクについてまとめた当記事へのリンクを

を毎回作成するようにしようと思います。

 

 

 

【ヒアルロン酸注入のリスク】

これには軽症なものから重篤なものまであります。

すべてを載せていくと、膨大な量になりますし、

かえってわかりにくくなってしまうので、

軽微だけれども頻度の高いもの、

重篤なものに絞ってお伝えさせていただきます。

 

まず軽症ではありますが頻度の高いものとしては、

内出血(青あざ)、紅斑(赤み)、腫脹(腫れ)、疼痛(痛み)

などがあります。

100%避けることは難しい合併症ですが、

一週間前後で治まる可能性が高いです。

 

多くはないのですが、

起きてしまうと問題になりやすいものとしては、

硬結(しこり)

があります。

本来ヒアルロン酸というのは、注入後、

自身の分解酵素でゆっくりと分解されていくのですが、

まれに、ヒアルロン酸を膜が覆ってしまい(線維化といいます)、

分解酵素が作用することができず、ずっとそこに残ってしまいます。

 

これに対しては、

ヒアルロン酸分解注射というものがありますので、

それをしこりの部分に注入することで、

改善が見込める可能性が高いです。

 

そして、もっとも重篤な合併症は、

ヒアルロン酸による血管閉塞、塞栓

です。

難しい表現をしていますが、簡単に言うと、

ヒアルロン酸が血管に詰まってしまうことです。

顔には下記のように様々な動脈が走行しています。

 

 

動脈の働きは、各組織に酸素や栄養を与えることです。

それがなければ、買ってきたお肉が腐るように、

詰まったその先の組織は死んでしまいます(壊死といいます)。

 

 

 

閉塞などの合併症を疑った場合は、

すぐにヒアルロン酸分解注射を打ちます。

症状としては、ほとんどが、一時的に炎症を起こした後、

色素沈着となり改善(3~6ヶ月程度)します。

ただし、極稀ではありますが、重篤な場合、

失明や鼻先などの欠損が起きたという報告もあります。

明確なデータはありませんが、

血管閉塞自体を起こす確率は

数千分の1程度の確率ではないかと言われています。

 

その他、極稀に感染症やアレルギーをおこすなど、

細かな合併症は色々と報告されていはいますが、

特にお伝えしておきたい合併症は以上です。

 

 

 

 

 

【ボトックス注入のリスク】

ボトックスのリスクは比較的少ないのですが、

ヒアルロン酸と同様に、針を刺すことによる

内出血(青あざ)、紅斑(赤み)、腫脹(腫れ)、疼痛(痛み)

は、起こりうる合併症です。

 

以前ブログでもご紹介しましたが、

ボトックスを打つと、

これまで使えていた筋肉が強制的に使えなくなるので、

違和感(頭痛、腫れぼったい、重たい、額に板が張り付いたような感じ)

が出ることがあります。

ほとんどが1週間から1ヶ月のうちに治まります。

 

その他、

眉毛の挙上や→こちらのブログをご参考ください)

目尻への注入で笑いジワがなくなることで、

表情がきつかったり硬い印象になることもあります。

 

また、

妊婦又は妊娠している可能性のある方、及び授乳婦、

(赤ちゃんへの安全性が証明されていないためです)

全身性の神経と筋肉の接合部の障害を持つ方

は“禁忌”(投与してはいけない)

となっています。

 

重篤な合併症の報告もありますが、

それらはほとんど極稀なものであったり

過量に打ちすぎた場合に起こるものです。

 

その他、極稀に感染症やアレルギーをおこすなど、

細かな合併症は色々と報告されていはいますが、

特にお伝えしておきたい合併症は以上です。

 

ただしボトックスに関しては、

ほとんどの合併症や違和感は、

効果が切れるとともに消失しますので、

非常にリスクが低いと考えることもできる

のではないかと私は思います。

 

 

 

 

 

大切なのは、

施術を受けられる患者様が、

効果、リスク、料金をきちんと把握でき、

それらを判断材料としてご納得いただいた上で

施術を受けていただくことだと思います。

 

まだまだ美容クリニックにいい印象を

持ってない方は多くいらっしゃると思います。

 

強引な勧誘や、

大げさな効果を謳うクリニックが少しでも減り、

患者様がどのクリニックであっても安心して

通うことができるようになることを願っています。

 

 

 

院長 土亀未知