先日、友人の母が体験した

少し残念なエピソードを

聞きしました

化粧品を購入する際、

乾燥が気になることを伝え、

お勧めの製品の説明を一通り聞き

購入しようと思っていた時

担当のカウンセラーさんから

「あとはシミですね」と

指摘されたようです

確かにシミはあるものの、

化粧で隠れる薄いもので

あまり気にしていなかったのに

相談してもいないことを指摘され、

ダメ出しをされた！

欲しくもない製品まで勧めてきた！と

友人の母はとても

立腹していました

そんなエピソードを聞き、

話を聞くことの大切さ、

難しさを痛感しました。

私がまだ学生の時、

患者様とのコミュニケーションで

最も大切なのは

患者様の思いを「傾聴する」こと

と学びました

「傾聴」とは、

相手の話したいことに

対して深く丁寧に耳を傾け、

相手に肯定的な関心を寄せ

内容の真意をはっきりとさせ

共感的理解を示すことです。

20年以上前に学んだ事ですが、

今回の件でその大切さを

再認識いたしました。

ここをこうしたらいい、

もっとこうした方がいいと

自身の主観、価値観を

押し付けるのは簡単ですが、

患者様の望まれていない

一方的な押し付けは

患者様を尊重したことには

なりません。

私も患者様に、

現在のお悩みに対して

どのような対処法があるのか、

お勧めの施術はどれかなど

アドバイスを求められることが

多々あります。

その際、患者様が何に悩まれ、

どんな変化を望まれているのか、

どの程度の変化を望まれているのか、

ご予算や生活様式など

しっかりと話に耳を傾け、

患者様の思いに寄り添って

いきたいと思います

看護師　池田典子