コロナ第五類へ移行して、
マスクを外される方が増えたためか
シミが気になります!との
問い合わせがよくあります。
今回はシミの種類のひとつ肝斑について
お話ししたいと思います。
肝斑とは
メラニンを生成する細胞である
メラノサイト
が慢性炎症を起こしている状態です。
シミの一種だが、
頬骨のあたりに地図状に広がり、
左右対称に現れることが特徴であり、
若い方や高齢者にはあまり見られず
30~50代くらいの女性に
多い色素沈着疾患です。
肝斑が生じる正確なメカニズムは
未だに解明されていません。
女性ホルモンの影響、紫外線、乾燥、
甘いものの摂り過ぎ、ストレス、
肌のこすりすぎなどに起因すると
いわれています。
中でも皮膚への強い摩擦は
メラノサイトを刺激します。
また、甘いものの摂り過ぎは
血糖値を上昇させます。
体内で糖とたんぱく質が結びつくと
老化促進物質であるAGEが生成され、
血糖値が高い状態では
AGEができやすくなります。
老人性色素斑の治療に用いる、
波長が短くパワーの強いレーザーを
用いた場合に肝斑の悪化は起こります。
(当院の施術内容ではe-plusに該当します。)
内服薬は、抗酸化作用のある
「シナール(ビタミンC)」と
「」、
メラニンの生成や炎症を抑えて
肌への色素沈着を防ぐ「トランサミン」、
外用薬は、
メラニンの生成を抑える
「ハイドロキノン」と、
ターンオーバーを活性化させる
「トレチノイン」の2種類があります。
肝斑にはあらゆる方面からの
継続的なアプローチが必要です。
それだけ手強いシミではありますが、
治療を継続すれば
徐々に薄くなっていきます。
短期間での劇的な変化がなくても
肌の状態は確実に良くなっていくため、
継続をおすすめします💐
看護師 宇田有希